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2014年3月30日日曜日

気になる日本のこと:投資家、経営者として驚いた日本企業の実態

3年前からシリコンバレーから引っ越してきた米国人と半導体設計会社を立ち上げました。
立ち上げた理由は、その頃は日本ってリーマンショック後で色んな企業が倒産したり倒産寸前だったりして、再生の現場にいたんです。


その時に思ったのは、お金だけで企業が蘇るのは稀なケースで、ほとんどの場合はお金だけではどうにもならないです。


理由は、
1. 技術に競争力がない
2. 技術の製品化の際に市場とミスマッチした
3. 特許のノウハウがない


などです。


そういうジレンマを抱えて仕事をしていましたが、このシリコンバレーから来た技術者と特許弁護士に出会って、技術と特許で日本を再生できるかもしれないなと淡い期待に夢をかけて挑戦してみました。


そんな浅はかな夢を抱いてこの半導体業界に入った私が見たものは。。。


1. 大企業の社員から要求される個人的キックバック
2. 秘密保持契約を無視して、取引先大手企業が他社にうちの提案書を横流し
3. 契約書をかわして納品したのに未払い。問い合わせると、「御社の商社A社に払いました」という返事
4. 提案書を出したら、それを基に特許申請を行っていた大企業。しかも、秘密保持契約を結ぶという約束も破棄


という、非常に残念な事態でした。
恒常的に賄賂を要求していたら、それは製品価格に跳ね返ります。
私たちが競合よりも安いソリューションを提案しても、提案が通らない理由は価格ではなくて安すぎて、キックバックを要求する余地がないという残念な実態でした。


製造業って歴史が長い。


だから、30代の私たちには理解できない社会が出来上がっていたんです。
だって、私が働いてきた会社は若いし、賄賂という概念すらないような会社ばっかりだったし、それを公然と要求するという人たちに出会って、おいらはびっくらこいたよ。


これはね、技術じゃなくて、人間性が変わらないと日本の大手メーカーの再生は難しいという現実なんですね。




あー、残念だよ!





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