ヘルマン・ヘッセのシッダールタを読み始めてます。
シッダールタがカマラという遊女に恋をして、愛の教えを請う甘美なやりとりがいい。
カマラが、愛の悦びは相手の意志に反して奪ったとしても、その甘美さは少しも感じられないでしょうと返事する姿に、私に彼女の堂々とした美しさが十分の一でも心にあればと。
最近、読むに値する本ってあんまり無いなと思っていたけど、古典は何百年何千年と残っただけの美しさがあることを認識。
こうやって、あれがいいね悪いね可笑しいねと書いていると、あの世で紫式部がそういう軽薄な発言は清少納言で十分だと怒りそうではありますが。
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