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2011年10月4日火曜日
ブログ:発達障害と生き方と
知人で、遂に大人の発達障害として診断された女性がいます。
薬を処方してもらうかどうかで悩んでいるみたいだけど、私は神経に作用する薬には強いアレルギーがあって無理でした。
昔は、障害がばれるかもしれないとか、自分みたいな人間は社会で生きていけないかもって、恐れながら生きていたから、彼女の苦しみや葛藤って自分にとってリアルだ。でも、最近はこのおかしな障害があるから私の人生ってどこかコミカルで楽しいんだなと思うようになったよ。
障害があるからサポートしてほしいって、色んな人に頼んだけど、半分以上の人って気のせいだよって言って相手にされなかったし、いつも不安だった。
この捉えようのない障害を解決する魔法はないかなってしょっちゅう考えたけど、根本的に解決できない部分はあれども、工夫と改良で生きるのはかなり楽になったと思う。
大人になって、発達障害って診断されても意外となんのサポートもないっていうのが現状の社会ですが、ちょっと昔を振り返ったら、これくらいの人間の欠点を受け入れるだけの柔軟性が社会にはあった。だから、ある年代以上の人って、人間誰でも欠点があるよってあんまりとりあってくれないし、そういう社会が維持できていたら、そういう見方でいっかなって気がする。
今はミスが許されない社会だから、自分にはお勤めってしんどいと思う。だけど、勤めずにお金を稼ぐっていう選択肢を与えてくれたのも私の欠陥のおかげ。
そう思えば、欠陥人間の自分を許せるようになったかも。
発達障害の辛いところは、一見周囲と同じに見えるところ。なのに、色んな小さな欠点が、社会人として致命的になってしまう可能性に怯えてしまうところ。
でも、一番辛いのは、そんな自分を許せないことだよね。本当はできない自分を責める理由も必要性もないのに、思わず周囲と比べて責めてしまう。
失敗をしないように自分を責めれば、自分は良くなれるかもしれないと私は長い間勘違いしていたかも。
自分を責めたり、何かを恨んだりするのを止めるだけで生きるのはすごく楽だ。
ママがいつも心に禍根を残すと自分が辛いだけと言ってたけど、分かるのに三十年もかかっちゃった。
ママがいつも萌絵ちゃんはなんでもできるって確信犯的なウソを付き続けてきたけど、半分くらいは魔法みたいに本当になったかも。
現実に絶望したら、夢を追いかけて生きるのがいい。十年経てば、夢のいくつかは本当になって、パサパサした現実社会から多少は解放されるかな。
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