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2011年10月11日火曜日
三十路ビューティー道:君みたいな人にあったことがない
昨日はパーティーで、「君みたいな人に会ったことがない」と三人くらいから言われました。
子供のころ、「君みたいな子に会ったことないよ」と言われたときには、「私も貴方に会った事がない」と思っていましたが、どうも意味は私が思っていたものとは違うらしい。
私には一人ひとりが別人に見えるんだけど、世の中の人はどうやら十把一絡げにしてしまう悪い癖がついているみたいだね。物事を理解しやすくする為に、一般化するという作業は大学では日々行なわれている作業だけれども、それの弊害が人間を理解するときにまで現れているということなんだろうか。
自分の自覚がある範囲で、自分が他人と違うなと思うところは、その頑固から始まり、
特筆すべきはその迂闊さ、世の中を甘く見るその浅はかさと、カッコイイものに憧れる軽薄さだろう。
二年前、バークレイズを辞めた後にカッコイイ仕事がしたくて、中国の上場企業とお取引がしようと思って、下っ端から入るのが嫌だったので、直接、社長にアポを取ってみたら、二社アポが取れて訪問した。本当に軽薄で浅はかな考えだった。
その二社のうちの一社が銀座に出店したいというのだが、間で通訳をしている社長の腰ぎんちゃくが嘘吐きだった。社長はそんなこといってないのに、「社長はオンナを用意しろと言っている」とうそぶいている。しかも、その男、銀座のデパートに「企業誘致するから、賄賂をください」とゴネルので、全ての話はことごとく破談になった。
頭にきて、その人の悪行に対して社長に苦言したら、逆にその男からの誹謗中傷を喰らって自分が撤退する羽目になった。私は、迂闊、そして、浅はかである。
史記列伝を読んでいると、正直に忠言して生き残った者は少ない。
だからといって、誹謗中傷という同じ土俵に乗るのはまっぴらゴメンという自分の頑固さと30年以上付き合ってきた。この頑固さ、自分以外には親友くらいしか見たことがない頑固さだが、たまに呆れちゃうよね。確かに出会ったことの無い頑固さ、愚かさだ。
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