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2011年10月30日日曜日

三十路ビューティー道:傷だらけでも前を向くか


金曜日は数千人の従業員を率いる某大手企業の取締役が2人出てきて、これまで私達と話し合ってきたことを「聞いたこともないし、サンプルも見たこと無い」とウソをつきました。



一年間、お互いの会社を行き来して、アメリカにも中国にも一緒に企業訪問したのに、「そんなことはありませんでした」と彼らは言った。



勝ち誇った取締役たちの顔を前に、仲間が「アメリカのうちの会社に来たよね?」と言ったけど、現場に行った人たちは誰も何も応えることができなかった。



帰りに、自分たちが事実を折り曲げて会社の都合のためにウソをついた人たちは、俯いて歩いていた。



それはそうだと思う、


会社に無理やりウソをつかされて、犯罪に加担する。



それほど、惨めな生き方は無い。



リーマンショック後の金融機関のサラリーマンの話を思い出した。その営業マンは元本吹っ飛ぶどころかマイナス数十億円の損失が出る金融商品を売り、自分には罪は無いと言い通し、最後にはいくつもの顧客から訴訟されて、寝ずに裁判に出続けた。


最後、会社は彼の首を切り、「現場の人間がやったことなので会社は関係ありません。訴訟は彼個人に起こしてください」と被害者に言った。会社のためにとウソを尽き続けた彼は、最後に会社の裏切りで全てを失った。



社会に出るとき、一生懸命に勉強してきた大学生はどれだ落胆するだろう。胸を張って生きてこれた学生時代と違って、自分はなんて卑怯になってしまったんだろうと。



生きていく為に鬼になることを選ぶ人もいるかもしれないし、何事も無かったように振舞う人もいるかもしれない、あまりのショックに鬱になる人だってそれはいるだろう。



自分のウソを噛み締め、うつむき歩く人たちを見て、彼らは良心と行いとのあいだに挟まれて苦しんでいるのだなと思ったよ。日本人が胸を張って前を見て歩けるのはいつの日になるんだろうか。

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