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2014年5月14日水曜日

気になる日本のこと:シングルマザーが夜の仕事に入る背景


ベビーシッターによる預けられた子供の殺害事件で、預けた女性を非難する声が散見したのを残念に思います。
「こどもを預けて夜の仕事なんて、母親失格だ!!」
総括するとこんな感じに見えましたが、そうでしょうか。
親や家族がサポートしてくれる家庭ではない事情があると、女性は子供を預けて働きに出るしかありません。
ところが、シングルマザーが稼げるお金は、
自分の時給 - 託児費用 = 手取り時給
になるわけです。金融用語でいうと、スプレッドを稼ぐと表現します。
平均的なベビーシッターの料金は2000円から地域によっては3000円くらい。5時間で1万円くらいです。
時給2000円以上稼げる仕事って…?
スキルがなければ、夜のお仕事くらいしかありません。夜のお仕事と言っても、地方のキャバクラだと時給2000円から3000円くらいなので、一時間当たり1000円のベビーシッターを探さないとスプレッドは稼げないわけです。
じゃあ、保育園に預けて昼働けば?
と、男の人は思うかもしれませんが、それを阻んでいるのが待機児童問題なのです。
下記が横浜市の保育所の空き状況ですが、入所可能人数はほぼゼロ。空いてても、自分の自宅から近いとは限りません。
http://www.city.yokohama.lg.jp/kodomo/unei/ndata/m01.html
こういった状況が「日本は先進国なのにお母さんにやさしくないね」って数字で表現される背景になっているのかもしれないですね。
「女なんだから、子育てして当然だろう?」
という上から目線では、女性が一人で育児と介護を抱えるのはつらいと思って子供を産めなくなります。そうすると、少子化で税収が減るから消費税を上げろという悪循環が始まります。
ジム・ロジャーズも言ってましたが、子供は最大の投資先です。
個人で抱え込まずに済むように、社会がサポートできればベターだと思います。

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