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2014年5月5日月曜日

読んだ本:台湾政治外交史

台湾について勉強中。
政治外交史を読んでいました。
20歳のころから李登輝の親日姿勢を見ていて感謝をしていましたが、30歳超えたあたりから李登輝の頭の良さというか、日台間、台中間での立ち振る舞いのうまさに尊敬の念を覚えました。国民党独裁を利用して台湾民主化というやりたいことやりつつ、中国のご機嫌を取り、日本の皆さんを尊敬していますというメッセージで三つの国家の国民が李登輝に好感を持つという、かなり凄腕の政治家だと思います。
陳水扁が総統になったときも台湾を応援していました。でも、陳水扁は台湾独立を押しすぎて、逆に台湾国内の親中派から圧力を受けてトーンダウン。最後には公費不正流用事件で失脚。

ところが、同時期に、馬英九も公費不正流用でメディアにやられましたが、馬は青幇配下にあるメディアをコントロールしてうまいこと乗り切ったのでお咎めのないまま、総統になりました。
激流に立つ台湾政治外交史: 李登輝、陳水扁、馬英九の25年/ミネルヴァ書房
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2012年の総統選挙の時には馬総統はオバマからの熱いエールを受けていたのだけど、2011年末の時点の世論調査による当選可能性では民進党の葵英文が69.1%、馬英九が28.6%と葵の圧勝と言われていましたが、何故か当選したのは馬総統でした。

その選挙もナゾに包まれていますね・・・
井尻先生の本はとっても面白かったです。
台湾の調査局や検察は、総統が握っているとか、日本ではありえない話がたくさん書いてありました。台湾政治の残念な一面は知人からも聞いていましたが、多くの日本人が台湾を親日国家だと未だに信じているのに対して、馬政権が香港生まれの大陸籍、外省人であるという事実をきちんと述べたうえで親中反日だという憂慮を表現しています。
この本、ちょっとお高いけど、良かったら読んでね!


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