海外政治経済事情:オバマの日米安保条約を巡る報道

オバマ米大統領の日本訪問時に尖閣諸島問題でオバマ大統領から「日米安保条約を適用する」との言質を取ったとポジティブな報道を散見しましたが、アメリカ人とかに話を聞くと「日本をサポートしてると言えるほどの発言ではなかったよ～」と飲みの席で話題になりました。

ということでニュース比較。

http://sankei.jp.msn.com/smp/politics/news/140424/plc14042412330020-s.htm

産経では尖閣諸島は日米安保条約適用の範囲とオバマ大統領が日本寄りの論調。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-224391-storytopic-3.html

琉球新聞では誤訳ではという論調。

http://m.us.wsj.com/articles/BL-JRTB-16693

ウォールストリートジャーナルでは、オバマ大統領の回答は日米安保条約は自分が産まれる前の話なので解釈によると、「単純に条約を適用する」ことになるが、「尖閣諸島問題がエスカレートするのを見過ごすのは重大な過ちになるだろう（仮定法過去）」と言ってます。

暗に事態が悪化する前に何とかしろよ、と言ってるように聞こえますね。

http://m.whitehouse.gov/the-press-office/2014/04/23/remarks-president-obama-and-prime-minister-abe-japan-bilateral-meeting

ホワイトハウスからの声明文を見ると、日米安保条約っていうのは日米間におけるアジアパシフィック地域の安保条約じゃなくて、アジアパシフィック地域全体のことだよ。

と書いてます。

ようは、日米安保条約があるから尖閣諸島に何かあったらアクション取るよ、とは言ってないです。

近隣諸国への配慮に傾倒してるように見えますね。