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2014年5月5日月曜日

三十路ビューティー道:台湾 伊藤潔氏著

台湾生まれの大学教授伊藤潔さんの台湾歴史です。
オランダの統治下に置かれたころから、1993年李登輝政権までの台湾が描かれています。台湾は激動の歴史で、台湾人が台湾主権を取ったことは400年の歴史でほとんどありません。
なので、支配者と台湾現地民の主権を巡る闘いの歴史でもあると思いました。
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日清戦争から120年経ちましたが、日清講和条約から台湾と澎湖諸島は日本の支配下に入りました。現地民テロとの戦いで32000人を処刑してしまったようです。その後は日本の同化政策で複数にわたっていた言語の統一などが進み、鉄道網や電話線なども敷かれて経済的にも発展。
ところが、第二次世界大戦後に台湾は清王朝ではなく中華民国に返還されます。その返還でやってきたのが中国国民党の蒋介石一派です。最初は中国に返還されたことを喜んでいた現地民も、国民党の腐敗政治っぷりに驚き、不満を募らせます。
その後、47年の2月28日に闇煙草を売っていた女性が警察に暴行を受けたことを期に、台湾現地人は怒りと不満を爆発させて大暴動となり、28000人もの台湾現地民は処刑され、台湾は戒厳令が敷かれてしまいました。
興味を引いたのは台湾国民党政権の裏切り者報復に対する執念です。政権批判者家族を惨殺したり、米国まで追いかけて殺害するのは、尋常ではないとさすがに米国も講義をしました。
そして、戒厳令を解いたのは李登輝。1992年のことでした。
いま。台湾ではひまわり学生運動が行われていますが、台湾の人の主権を求める戦いは400年続いているということですね。
台湾人が強いはずです。


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