トルコ旅行の写真が出てきました。
先日、チラッと書いたトロイア戦争の話です。
復元されたトロイの木馬です。
子供のころからギリシャ神話が好きで、『トロイの木馬』の物語も読んでいたし、ホメロスの抒情詩『イリアス』『オデッュセイア』もお気に入り。果ては数年前に映画でブラッドピットかアキレウス役でヌードになったときも、かなり興奮しましたw
世界一の美女は誰か?
という3人の女神の争いが引き金となったトロイア戦争。パリスという青年にその判断はゆだねられました。全知全能の神ゼウスの妻のヘラはパリスに『世界を支配させてあげる』といい、戦いの女神マルタ(アテナ)は『どんな戦にも勝たせてあげる』といい、美の女神アフロディーテは『世界一の美女と結婚させてしんぜよう』といいました。
庶民のパリスは野心が無かったため、「美人の奥さんが欲しい」とアフロディーテを選びました。
そして、こともあろうか、隣国のスパルタ教育で有名なスパルタ国の王様の嫁さんと略奪婚してしまうのであります。これが、10年以上にも及んだトロイ戦争の発端です。
物語の結末はスパルタ軍は撤退したふりをし、オデュッセウスが木馬のなかに精鋭部隊を入れて隠れて、トロイの城壁の中に入り込みトロイア国を陥落させてしまうのです。弱虫のパリスは最後まで戦います。そして不死身のアキレスも豪腕でたたかい続けました。パリスは最後に弱弱しく矢を放ちます。それが、アキレウスの唯一の弱点である足首にささってアキレウスは死んでしまうのです。それが原因で足首のアノ筋を『アキレス腱』という呼び名で急所の名所みたいな感じになるわけですね。
その伝説だと思っていたトロイ遺跡がなんと、ここにありました!トルコのエーゲ海沿いです。紀元前1200年ごろには海に面したトロイア国の神殿は海が後退してかなり陸地のほうに残っていたのです。
トロイアという国の名前は「風で栄えた国」という意味があるそうです。トロイアという土地は海に面してかなり立地が良かったらしく、風を利用して貿易をするという地政学的に重要な地であったことから、戦争は絶えなかったというのが現実のようです。
この遺跡は9層からなります。
都市が9度建設され、9度滅びたということです。
こちらの写真、左手が第6遺跡、右手が第九遺跡です。
そして、この道ですが、これがトロイの木馬が通ったという城壁の入り口、門になります。小高い丘のうえにありますが、昔はこの丘を超えるとすぐに海だったんだって。
このトロイア遺跡を発掘したのがドイツのシュリーマンですが、彼がこのトロイア遺跡の宝物を持ち帰って売りさばいたのでトロイア遺跡の宝物はメインがベルリン博物館にあるようです。トルコ人ガイドがすごく怒っていました。
ちなみに、大英博物館も世界各国からの略奪品から構成されているんだけどね。だって、猫のミイラとかエジプトのでしょ。
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