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2011年11月5日土曜日
物語『老子』:空っぽなくらいでちょうどいい
しつこく老子を読んでます。
かなり、お気に入り♪
ここからまた引用、
===
天地の間、それはまるでふいごのようだ。虚ろでも屈せず、動くと(力が)より出てくる。言葉が多ければ、たびたび窮する。空っぽな状態を守る如かず。
===です。
色んな解釈があるけれど、最後の二行が好きです。
↓私なりの解釈。
ふいごは空っぽだから空気という力が出てくるね。言葉や知識で自分がいっぱいになっていたら、自分には新しいことは学べない。中身が空っぽな状態をキープしておくのがいいね。
===
自分が賢いと思っているときは新しいことは学べない。
大企業に勤めていると、どれだけの人が自分が頭が良いと思い込んでいるか、その思い込みでどれだけ彼らが新しいことを取り込めないのかって見てしまいました。
でも、そのうち自分も毒されて、物事の全てが分かった気になって好奇心を失い、灰色の世界を見てしまいました。
いまは、自分が築き上げたと思い込んでいたものが全て崩れ去って、逆に美しい日々を過ごしていると思います。川の水面があるときは細波、ある時は凪いでいるだけで美しいと思うし、どうしてだろうと思う。水鳥が柱に留まって、魚を採る方法を見るのも面白い。
ガリガリと勉強をそんなにしないほうが、思い上がることもなく、目で見たもの、耳で聞いたことを、好奇心のままに素直に楽しめるね。
老子の解釈、訳に挑戦して、ノートが既にいっぱいになってきました。別に翻訳して出版する当てもなく、これを訳したからといって何かの資格が取れるわけでも、お金になるわけでもない。
10年前にトレードを勉強し始めたときの喜びに似ているな、儲かるかどうかなんて分からないし、とにかく面白くて夢中だった。夢中で勉強しているうちに、いつしか本になった。
証券会社にいるときも、そうだね。夢中で勉強した。難しいし、理解できないことが多かったけれど、面白くて夢中だった。楽しくなかったことなんて、殆ど無い。
頭空っぽ、好奇心で胸がいっぱいのとき、これほど人生が輝くときってないんじゃないの?
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