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2011年11月1日火曜日

物語『老子』:たまには、結果軽視

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翻訳が一段落して、最近お休みしていた読書を再開です。




先日、岩波文庫の老子を読んだのに対して、こんかいは中公クラシックスの老子です。



手軽に名著を楽しみたいけど、図解ものとか解説本では物足りない時は中公クラシックス。もっと、古臭い雰囲気を味わいたいときは、岩波文庫を読みます。今回は、同じ本で訳者が違うものを読む楽しみを思いつきました。
今は、英語しか翻訳できないけど、将来的には中国古典まで訳本が出せたら楽しいだろうなぁ*・゜゜・*:.。..。.:*・'(*゜▽゜*)'・*:.。. .。.:*・゜゜・*という野望はちょびっとあります。



訳で大事なのは、語学力よりも背景知識です。なので、古典はまだまだ勉強するお楽しみがあります。




しかも、老子は中国でもいろんな人が現代語訳をし、さらに日本人も訳しているので、かなり解釈に幅があります。解釈に幅が出るのは、言語って好い加減なもので、トピックを絞りこんで質問して曖昧さを省いて初めて理解できるのであって、なんのテーマで話しているのかすら指定されていない話で、古典中国語みたいに文法的解釈に幅があるものは、だいぶん掴み取りにくくなります。というのはおいておいて。




老子の第一章に、



常に欲無きもの、以ってその妙を観、
常に欲有るもの、以ってその徼を観る。



とありました。


意味は、
欲が無ければ、隠された本質が見えて、
欲が有れば、結果しか見えない

とこの訳にありました。




なんだか、自分に思い当たるところあり、と思うんだよね。
何かを目指せば、結果の成功不成功しか見えなくて挫折するだろうし、自分のやっていることを楽しめば、結果からは得られないものが見られます。




今日は、翻訳の仕事が楽しくて、ギャラがどうとかよりも完成度をどこまで高められるかという楽しみを追求したら良いものができました。




売れるものが書きたいと欲を出すと、文章は死ぬ。物書きやりたい身としては、すごいジレンマだね、これは。




資本主義もそうだね、裕福になりたいとお金しか見えなければ、本当の豊かさとか人生の楽しみとか見えなくなっちゃう。




しょっちゅう、自分を見失う身としては、身につまされる思いです。



皆さんも、たまには結果軽視しましょう(笑

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