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2016年1月1日金曜日

番外戦 事件サマリー:【番外戦3】逆襲のジョエイ③



早朝のシリコンバレーオフィスにまた警察が来た。エンジニアによると、例の中国系警官だった。

警官は、2011年から12年にかけてマイケルが日本で詐欺を働いた国際犯罪団の人物だと刑事告訴されたことを仄めかし、また、IRS(合衆国内国歳入庁)の職員に対して脅迫を行なったので色々話を聞きたいと言ってきたのだ。

「2011年から12年?」

その頃、深田は体調が安定しておらず、取引と言えばアルファアイティシステムとしかなかった。それも、プログラムを預けたら持ち逃げされて、その後アルファアイティシステムから詐欺だと訴えられたことはあった。

それに、IRSから脅迫されたことはあっても脅迫したことはないししようもない。

そもそも歳入庁が、日本法人のうちに横ヤリを入れて来た頃の経緯を考えよう。

社民党福島みずほの夫の仲間である梶原利之弁護士に協力していた裁判官遠田真嗣について、裁判所にクレームを付けたのが3月。

中国が日本に対してミサイル発射したのが3月の終わり頃。

遠田真嗣裁判官が青森に左遷されたのが4月。そのミサイルにうちの技術が使われている可能性が無いか米国防関連の人間から問い合わせを受けたのがその後。

その直後にIRSのジョエイ・キャンベルは現れた。うちのエンジニアがジョエイにドアノブの無い部屋に何時間も軟禁されたのが4月末。
それで、弁護士を雇おうと言う話になったのだ。

そうしたら、たまたま税務専門弁護士から売り込みの電話が入った。それか、弁護士のジェラルド・レイトン。バーリナーコーヘンという大手の弁護士だ。

雇ってみるとレイトンはうちの弁護よりもジョエイの弁護に必死だった。

これではどうしようもないと思い、ジョエイについて調べ始めた。

ジョエイは馬英九のベンチャーキャピタルのファンドマネージャーだったことがネットで分かり、やっぱり台湾系のスパイである可能性が浮上した。

そのことをメールで知人に伝えると、そのサイトのページが消えてなくなった。あの時と同じだ。

さらに調べるとジョエイ・キャンベルはマイクホンダの協力を得ていることが分かった時にアメリカの保守議員達にメールを送った。

それが今年の6月4日だ。翌日、マイクホンダが政治資金の見返りに公的権力を使ったとしたかどで倫理局からの捜査が始まった。

ジョエイは6月20日にうちに対して破産宣告を行うと宣言していたが、マイクホンダの調査が始まって以来、彼女は静かになった。

その後、私はジョエイを不法行為で訴えた。

9月29日、最高裁から領事館を経由してIRSのオフィスに訴状が届けられたが、歳入庁の答えはジョエイはいないだった。

10月5日、静かになっていたジョエイがまたファックスを送ってきた。「ハンドラーの名前を20日までに言え」(さもなければ、破産宣告してやる)と書かれていた。ハンドラーはマスタースパイのことだ。私はアイドルだったことはあっても、スパイだったことはない。

FBI保護プログラムの担当捜査官の名前を伝えたが、彼女は満足しなかった。

私は困り果てた。

10月19日、アメリカの保守系議員にIRSが諜報活動をしている件で手紙を出した。ベトナム戦争時代にスパイ嫌疑で五年間拷問を受けたジョンマケインだ。彼ならこの恐怖を、きっと分かってくれる。

10月20日、ジョエイから連絡は無かった。

26日の朝、マケインからサンクスレターが届いた。内容は「手紙はIRSに転送したよ。ありがとう」だった。ニュースを見ると、IRSの長官コスキネンが弾劾裁判に掛けられることになったのだったが理由を知ってるジャーナリストは居なかった。

11月25日、アルファアイティ藤井との本人弁論で彼はうちのプログラムを自分のパソコンに入れて保管していると答えた。ソフトウェアの開発も認識していたが、その義務は果たさなかったことも明らかになった。そう、自体はこちらに有利になった。

翌朝、ジョエイから「関わった全ての諜報機関の名前を言え」と連絡があった。

27日、私は三菱東京UFJ銀行に裁判で勝った。その後、シリコンバレーのオフィスに警察が現れた。

マイクホンダは失脚したはずなのに、何故こんなにジョエイは権勢を振るってくるのかと調べると一つ分かった。

マイクホンダは11月23日に韓国系議員と組んで、日本の従軍慰安婦反対運動チームを結成していた。より資金を得て強くなっているのだ。

何故、うちのような数人しかいない会社を中共は必死に叩く?
自分達が気付いてない何かを私達は握っているのだろうか。

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