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2016年1月11日月曜日

株の話:シャープは救われない

【株コラム】
シャープは救われない。
株主も社員も報われない。

Yahooファイナンスでは本当の株のコラムを書かせてもらえないので、今後は株の事はここで書きます。

最近、自分の会社に夢中で久しぶりに株コラムを書いたけど、記事が丸ごと全て削除され、しかもブログの記事まで一部無断で削除されるという前代未聞の初体験だったので、よほど都合の悪い記事だったのだろう。

今日の東洋経済のニュースを見て、これまた驚いた。
http://toyokeizai.net/articles/-/98410

中国の液晶ディスプレイメーカーが液晶製造装置を爆買いしているのだ。
これを見て、日本のディスプレイメーカーは更なる先行きの困難さが見えたと、頭の痛くなる思いだ。

中国は日本の液晶ディスプレイ技術の完全コピーに向けて山を越えたあたりにいるようにしか見えない。そのなかでも注目なのはBOEだ。

2015年11月28日のニュースで、シャープは中国の京東方科技集団(BOE)向けに大型ディスプレイ技術の供与を数億円で始めることを検討しているとのニュースが出ている。中国は古い技術には一線も払わないし、ましてや大型ディスプレイ技術なんて、第10世代、最先端技術かそれ以上だとしか考えられない。国内で何千億円とかけているディスプレイ技術の開発を二束三文で供与するとはどういうことだ。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ28H24_Y5A121C1TJC000/

しかも、BOEには、エルピーダを倒産に追いやり、台湾中国へDRAM技術を流出させた男、坂本幸雄とそのチームが参画するというニュースも出ている。

http://www.emsodm.com/html/2015/10/09/1444354341506.html

中国は既にDRAM技術は習得しており、今更のように、エンジニアでもない坂本幸雄を呼ぶ必要はないだろう。

坂本幸雄から学ぶことがあるとすれば、どのようにしてエルピーダメモリを内部崩壊させ、合法的に技術を中国へ移転させるかということくらいだろう。

シャープがここまでダメになった経緯は、皆さんご存知のように元社長・会長が顧問として残り続けたことだ。中国・台湾は役員クラスから腐敗される。同様に、東芝も内部から崩されたことは記憶に新しいはずだ。

シャープが虎の子のディスプレイ技術をBOEに供与し、液晶製造装置が中国でバカ売れしているとすれば、シャープは正当な対価での身売りは望めない。

そもそも、何故、そのような判断に至ったのか。
エルピーダのように、シャープの幹部クラスが既に駆逐されている可能性が高い。

我々、個人投資家が、シャープはどうなるのか、シャープの従業員、取引先などの数万世帯の生活はどうなるのかなど心配しようと、三菱東京UFJ銀行やシャープのお偉いさんたちにとっては個人の声など踏みにじればいいし、不都合なニュースが出れば削除させればいい。

その程度のことなのだろう。

シャープを買ってはいけない。
シャープは救われない。

そして、株主も社員も決して報われることはない。

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