シャープと主要銀行の記事を書いた年末、三菱東京UFJ銀行とみんかぶから記事を強制削除されるという事件になり、それがFacebookで皆様にシェアしていただいたことである程度周知となったと思います。
そこまで書いた理由は、個人投資家や社員、中小企業の取引先が経済ニュースに疎い事を逆手に取って、めちゃくちゃやってる主要銀行に対して疑問を抱いたからです。
皆さんがシェアしてくれたおかげで、
なんで主要銀行はシャープ助けずに鴻海に加担してるの?
というムードが高まりました。
関係あるかないかは分かりませんが、昨日、シャープは主要行と機構との交渉に入ったというニュースも出ました。
追加支援1500億円要請=シャープ再建へ主力行に―革新機構、2000億円出資
ただし、懸念事項は銀行が保有するシャープ債務の株式返還です。時価総額2000億円の会社から液晶ディスプレイ部門だけを切り出して新会社化し、債務1500億円を株式に転換したら、シャープは殆ど銀行に持ってかれてしまいます。
銀行に株を持たれるのも、ちょっと心配ですね。
雪国まいたけの時も創業者が担保に入れてた株を銀行が敵対的買収をかけたファンドに担保権を行使して売ってしまったという事件がありました。
あれもインサイダーじゃないのか?という議論になりましたが、ギリギリインサイダーでは無いとかあるとかという議論のままお蔵入りになりました。
同業者も驚いたというこの件ですが、金融機関的にはグレーは歩きたくないというのが一般的な感覚なので私もびっくりしました。
法律上ギリギリセーフでも、一般市民の感覚から言えば銀行の騙し討ちとしか言いようがない事件でしたね。
シャープのディスプレイ部門を新会社にして、ジャパンディスプレイと統合を計っても、昨日のブログで言及したように技術流出が激しく、液晶製造装置も中国が大量に買っているとなると今年の夏ごろには安い大型ディスプレイが大量に出てきてディスプレイの値崩れが予想されます。
どう考えても、前途多難ですが、サバイバルが先決です。
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