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2011年8月16日火曜日

三十路ビューティー道:曹操の漢詩


昨日の三国志、曹操の短歌行続きです。


日本語に直すのに肩が懲りました。



対酒当歌    酒に対して当に歌え、人生幾何    人生は幾何、 (幾何=幾許 いくばく)
譬如朝露    譬えば朝露の如く去日苦多    去りし日は苦だ多く (苦だ=はなはだ)
慨当以慷    慨して当に以って慷す (慨慷こうがい=憤慨ふんがい)  幽思難忘    幽思忘れ難く
何以解憂    何を以って憂いを解く  唯有杜康    唯、杜康有り   (杜康=お酒の神様)
青青子衿    青々たる子の衿  悠悠我心    悠々たる我が心
但為君故    但し君が為ゆえ  沈吟至今    沈吟今に至る
呦呦鹿鳴    呦呦と鹿は鳴く      食野之苹    野の蓬を食す。   (蓬=よもぎ) 
我有嘉賓    我が嘉賓有らば  (嘉賓=かひん 珍しい客)  鼓瑟吹笙    瑟を鼓し、笙を吹かん (琴瑟=きんしつ お琴、笙=笛を束ねたみたいな楽器)
明明如月    明明たる月の如く  何時可採    何時れか採るをも可
憂従中來    憂いは中従り来たりて  不可断絶    断絶できず
越陌度阡    百を超え、千を度り  枉用相存    枉げて用いて相存す
契闊談讌    契闊、談讌し  (契闊=久闊 久々に語り合う、談讌=誼を暖める)心念旧恩    心で旧恩を念ず
月明星稀    月明るく、星も稀れ  烏鵲南飛    烏鵲南へ飛ぶ     (烏鵲=うじゃく、カササギ)
繞樹三匝    樹を巡ること三そう  何枝可依    何れの枝に依らんか
山不厭高    山、高きを厭わず  海不厭深    海、深きを厭わぬ
周公吐哺    周公、哺を吐きて  天下帰心    天下の心に帰す


周公哺を吐きて周公は魯の開祖で、優秀な人材を得るために、食事のときに、口の中にあるもの(哺)を吐いて、話をしたという逸話から来ています。


この詩をレッドクリフで見てください、聞いてください。
感動しますから!

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