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2011年8月13日土曜日

三十路ビューティー道:黄鶴楼

最近見たいもの。中国の武漢、武昌にある黄鶴楼(こうかくろう)です。高校で習ったけど、もともとは居酒屋があって、そこに仙人がやってきて、「お金がないから絵を描きます」と言って、みかんの皮でつるの絵を描いた。そしたら、客が来て手拍子をするたびに絵の鶴が踊るので、商売繁盛したそうです。


そう黄鶴楼にまつわる唄では、李白がもうこうねんを送り出すときの唄が有名です。
李白
故人西辞黄鶴楼煙花三月下揚州孤舟遠影碧空尽惟見長江天際流

故人西のかた、黄鶴楼を辞し煙花三月揚州を下る。孤舟の遠影碧空に尽き、惟見る長江の天際に流るるを。


しびれますねー。高校生のときは、この「煙火三月揚州を下る」というあたりが好きでした。はるのかすみのことを煙花とあらわすのがかなりしびれるかなと。


ところで、この黄鶴楼の鶴ですが、居酒屋が繁盛して億万長者になったころ、仙人が居酒屋に戻ってきます。そして、「もう充分儲かったでしょ?」ということで、黄色い絵の鶴を壁から取り出して、それに乗って帰っていきます。


催コウ(漢字が出ない・・・)

昔人已乗白雲去此地空余黄鶴楼黄鶴一去不復返白雲千載空悠悠晴川歴歴漢陽樹芳草葦葦鸚鵡州日暮郷関何処是煙波江上使人愁
昔人、已に白雲乗りて去り此の地、黄鶴楼空しく余す。黄鶴、一去り、復た還らず白雲千載、空しく悠々。芳草葦葦たり、鸚鵡州日暮れに郷関是れ何処。煙波江上、人をして愁う。
この詩で見間違うのが、己おのれと已い。この已という漢字は中国語では、「もうすでに」という意味合いで常用されています。鸚鵡州というのは、黄鶴楼から見える長江にある中州で、芳る草(かおるくさ、ホウソウ)はその名のとおり香草のことです。葦葦(せいせい)は生い茂る様子。郷関きょうかん)というのは、故郷に繋がる国境の関のことで、何処にあるのかと思いを馳せています。





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