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2013年10月28日月曜日

三十路ビューティー道:日本人のいいところ


人生で三十回以上中国に行ってますが、何度行っても中国は不思議な魅力っていうか、奥深さを感じます。

恐らく、中国に中国人はいないからでしょうか。各省から出てくる人たちが、毎回全く違う顔で聴いたら、◯族です、×族です、みたいな回答なんだよね。八割漢民族という触れ込みですが、自分が中国人だと自覚してる人はあまりいなくて、自分は上海人、浙江人、満州人、朝鮮族、客家、モンゴル族、海南人、潮州人、などなど言語の体系にそってアイデンティティがほぼ分類されている感じです。

このバラバラになりがちな各民族の共通アイデンティティは中国、じゃなくて、共産党になるんだと思います。共産主義っていうプロパガンダではなくて、中国共産党という組織。

中国で仕事をする時に、日本人が「◯◯してあげたから、恩を感じてるに違いない」ということを言う人がいますが、それは勘違いです。夕食を奢ったり、プレゼント贈ったりは中国人は当たり前にするんですよね。だから、日本人がご馳走しても、中国人は次は自分の番だと思ってるだけで、恩を着せることができたと思うのはちょっと勘違いです。もしも、中国人がご馳走してくれなかったら、箸にも棒にもかからない人だということです。

中国人はたまに何百万もするディナーに招いたり、結婚式で食材費用の値段をどーんと披露宴会場に垂れ幕かけたりしますが、こういうのもビジネスの一環です。結婚式やディナーは個人が楽しむものではなくて、自分達にビジネスを持ち込めるだけの財力を見せる場だという風に捉えているように、個人主義日本人な私には見えます。

そして、日本人として中国人が最も理解できないのは、投資のスピードと損切りのスピードが電光石火の如くということです。

昨日、一緒に食事してビジネスやろうね!!また明日!!とか言って、何十万ディナー代払ってくれても、二度と会えなくなったりなんてしょっちゅうです。その意思決定速度はアメリカ人も同じくらい早くて、昨日立ち上げたプロジェクトがあるのに今日部署ごとレイオフされるなんてこともありまくります。

って考えたら、やっぱり日本人が遅いんだろな。

色んな国の人と仕事してると、日本人の強みと弱みがよく分かるんだけど、中国人はやっぱり人海戦術強くて、日本人は牛歩戦術と酔拳が天才的にうまいです。

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