サブリナはミッシェルに目つきのことをバカにされてから、とっても悔しくて、隠れて泣いてしまいました。
サブリナは、自分は目つきが悪くて強そうだと思われがちですが、とっても繊細な女の子です。自分の顔にサブリナなんて、映画のヒロインみたいな名前は似合わないなんてことも分かってます。
でも、それでも女の子です。
たまには泣いてしまいます。
もえちゃんは、サブリナに言いました。
「ミッシェルはバカだし、いつもえらそうだし、イヤなこともいうヤツだけど、私にウソをついたことの無いんだよ。本当のことしか言えない正直者なんだ」
って。
サブリナは、ワッと泣き出しました。もえちゃんは慰めようと思ったのですが、空気が読めないので余計なことしちゃったみたいです。
もえちゃんはバカだから繊細な女の子って苦手!逆に泣かせてしまって、仕方なくイノシシのお母さんにサブリナを慰めるように頼みました。
「サブリナ、泣かなくていいのよ。男の子が素敵だなって思う女の子のチャームポイントって、本人がコンプレックスに思ってるところって決まってるんだから」
サブリナは信じませんでした。
「本当よ、私なんて身体が大きいし、鼻なんてブタみたいだし、それなのに毛むくじゃらで男の子にモテないって思っていたの」
サブリナは振り返りました。
「若い男の子にはモテなかったけれど、おかげで私のことを本当に大事にしてくれる成熟した男と出会ったの。彼ったら、私が理想的なタイプで普通のツルツルのブタは好きじゃないんだって!それで、子供がたくさんできたのよ」
サブリナは少し笑いました。そして、涙も止まったようです。
テレビの陰からイノシシのお母さんとサブリナの様子を見ていたもえちゃんとミッシェル。
「あーあ、全くお前ってヤツはオンナのクセに本当にオンナ心の分からないバカだよな」
とミッシェルは反省の色も無い様子。
もえちゃんは、なんでこんなのが親友なんだろうと思いましたが、自分も悪気無くサブリナを泣かせたんだからミッシェルのこと、やっぱりどこか似ているのかなと思ったそうです。
類は友を呼ぶって言いますからね!!
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