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2013年5月23日木曜日

三十路ビューティー道:求めたが故


ゴシップガールを見てます。四話目までみました。

どんなにお互いを求めている親友同士でも、家庭問題や恋人のことで関係が崩れてしまうという危うさを最初の数回で描かれています。

セリーナとブレアは親友でした。

最初はセリーナがブレアの恋人と勢いでしてしまうのですが、その事件と相重なるようにセリーナの弟が自殺未遂で精神病院へ。

それを隠す為にセリーナは田舎にやられて、誰とも連絡を取らないようにします。

ブレアは恋人と寝たセリーナを恨んで、憎悪から戻ってきたセリーナをとことん虐めます。

大学教授が集まるイベントで、ブレアは精神病院に通うセリーナはアルコール依存症だと発表します。(事実ではなく、セリーナの弟が自殺未遂後に入院している精神病院)

ブレアは勝ち誇ったように嘲笑っていました。

アルコール依存症だと元親友に偽りの発表をされ、壇上に立たされたセリーナは言います。

「私は罪を赦すことを知りました」

と。

その後、セリーナの弟はブレアを呼び止め、
「精神病院にいるのは僕だ」
と言って、自殺未遂の傷跡をブレアに見せ、ブレアは自分のしてしまったことにショックを受けます。

その後、ブレアはセリーナのところへ赴き、セリーナがいない間に彼女へ書いた手紙を読み上げます。

「パパがママを捨てて、若いモデル、しかもメンズモデルと駆け落ちした事件は町中の笑い種となり、そのことをセリーナは知ってるはずなのにどうして話を聞いてくれないの?貴方はどこにいるの?どうして電話をくれないの?」

ブレアは恋人と寝たセリーナを恨んでいたというよりも、一番支えて欲しい時に姿を消したセリーナを、自分を捨てたように感じて恨んでいたようです。でも、セリーナの弟の自殺未遂を知って、自分の思い違いだと理解します。

その後、二人は仲直りしますが、危うい仲直りです。

自分の恋人が親友を気にしている。自分のママが自分よりも親友を気に入ってるように見える。親友は大学に受かって自分は落ちた。親友がいない間は自分がクィーンだったのに、親友が戻ってきたらクィーンの座を奪われた。

事件の連続がブレアの心を揺さぶって、不安や憎悪が湧く。

他人を恨む気持ち。

人間であれば、誰でも持ち合わせます。

他人を憎む気持ちを持たざるを得ない事件はいつでも起こり得るし、それは憎悪の種に火を点け、炎と化します。

消火活動も必要でしょう。

でも、事件は憎悪の種に与える栄養のようなもので、そこに種があるから芽生えます。

自分も親族や恋人にたいしてそういう気持ちになったことが二度ほどありますが、母が消火活動にあたり、その後ある友人との出会いで種まで撲滅されました。

この二人は他人を嫉妬することも、恨むこともなく、平和な気持ちで日々を過ごしてます。

セリーナではありませんが、お友達が心の闇に囚われて憎悪の炎を燃やしているのを見かけることなんてよくあります。

私は基本鈍感ですが、言葉の端々に現れる闇の深さを目の当たりにすると驚きます。

でも、心の闇は自分自身のもので、自分が自身と対話するしかないんですね。外からパラメータいじるだけで解決する問題ではなく。

焼け付いた心がいつまでも恵みの雨を瞬間的に蒸発させてしまうから、ブレアの心には平穏がなかなか訪れないのでしょうか。

何かを所有したい気持ち、誰かよりも優位に立ちたいという欲求を捨てれば楽になるはず。


XOXO

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